- ミッドライフクライシスの症状とは?
- 解決策はある?克服や治療方法とは?
- ミッドライフクライシスにおける離婚のメリット&デメリットとは?
”中年に思春期”と呼ばれるミッドライフクライシスですが、それを自覚している人は少ないとも言われています。
しかし、大きくなると離婚となるケースもあり深刻です。
今回は、そんなミッドライフクライシスに早く気付けるよう、その主な症状例から克服方法までをしっかりとお教えしたいと思います。
ミッドライフクライシスの症状とは?
ミッドライフクライシスの症状は人それぞれで違います。
基本的には、現状を”変えたい”という思いが強くなると言われています。
例えば、長年続けてきた仕事や居住となる場所、パートナーなどに対する不満を毎日感じるようになり、”もし違う仕事なら?環境なら?パートナーなら?”と、その原因が自分の周りにあると考えてしまいます。
このように、今まで生きてきた内容に対する後悔を、そのまま人生の後半に持っていく事に対し疑問を持ち始めるのです。
また、若さへの執着心も強くなり、自分が老いていく事を認める事ができず、過度な肉体改造に走ったり健康志向になったり、更には若さを最も実感できる浮気に走ったりする人も多いのです。
このように、ミッドライフクライシスの症状のポイントは、過度な行動という共通点があります。
しかし、同時に鬱や更年期にも似ている事から家族でもそれがミッドライフクライシスとは思わず、気付かなかったという事もあるのです。
解決策はある?克服や治療方法とは?
ストレスを解放する
ミッドライフクライシスは、主に心との葛藤です。
そのほとんどが、日々の小さなストレスであり、自分では実感できないレベルのものから、実感できても自ら無意識で消去してしまっている事の積み重ねが、ミッドライフクライシスとなって現れるのです。
だからこそ、それを自分や周りが否定する事は絶対に逆効果です。
まずはありのままを認めて、受け入れた上で問題点を追及するのではなくただ、現状を認める事が本人も周りも大切な一歩です。
次に、直接的な解決ではなく、ストレス解消という目線で行動を起こしてみる事が効果的です。
例えば、何のプランも決めずに休暇を取って旅行の出掛けてみたり、ただひたすら睡眠をとる事も実は大きなストレス解消です。
また、スポーツなどもストレス解消になりますが、どちらかと言えばリラクゼーション効果のあるストレス解消方法を選択する事が大切です。
カウンセリングを受ける
このように、ストレスをまずは解消していく中で、それでもモヤモヤした感情が消えない場合もあります。
その際は、思い切ってセラピーやカウンセリングを利用してみましょう。
日本ではなかなか馴染みがなく、どちらかと言えば深刻な状態で利用するイメージのあるカウンセリングですが、海外ではカウンセリングを日常的に利用しており、自分の心と向き合い整理していく事で、日々のちょっとしたストレスを溜め込むことなく、心と身体にとって健康的な事とされているのです。
このようなカウンセリングを行っている機関は、インターネットなどで調べるとたくさんあります。
そこでは、臨床心理士と呼ばれる資格を持ったカウンセラーがじっくりと傾聴し、本人やその家族の力になってくれます。
このカウンセリングの料金は、機関によっても異なりますが一回あたり、約1時間のカウンセリングで5,000円~10,000円が相場とされています。
もちろん一度で解決となる事は少ないので、何度か通う必要はありますが、普段のライフスタイルとは全く関わりのない相手であり、プロのカウンセラーに話を聴いてもらう事は、ミッドライフクライシスで偏ってしまった心のバランスを取り戻す良い薬となる事が多く、利用者は年々増加しています。
ミッドライフクライシスにおける離婚のメリット&デメリットとは?
離婚のメリット
ミッドライフクライシスは、突然に起こるとも言われていますが、それは今まで潜在していたものが一気に湧き出てくるからです。
つまり、いままで穏やかに波風一つ立てる事のなかったダムが、何かの拍子に一気に流れ出て誰にも止める事ができない状態なのです。
また、ミッドライフクライシスはある意味”最後の決断”として考える人も多く、その決断の意思も固い場合が多いのです。
更に、自分を解放している状態でもあり、今まで出来なかった何かを取り返そうとある意味アドレナリンが溢れている状態でもあるので、元に戻る事は難しいのです。
そんな夫ないし妻と、ギクシャクしたりケンカしながら過ごす残りの人生よりも、思いきって結婚を解消する方が結果的な後悔は少ないのではないでしょうか。
いわゆる、”卒婚”とよばれるものだと思いますが、この率婚をして後悔している人より、逆に若返ったり活き活きと暮らしている人の方が多いと聞きます。
このように、ミッドライフクライシスは意思が固くはっきりしている事も多く、それなら別々の道を選んだほうが互いの為にもメリットが多いのです。
離婚のデメリット
ミッドライフクライシスは、中年とよばれる40代から起こる症状です。
40代~50代と言えば、結婚した年齢にもよりますが、ほとんどの人は結婚十数年といった人が多く、男女共にそれぞれ良い意味でパートナーに依存して生きているという人も多いのではないでしょうか。
女性は、夫を頼り生活生計を立て夫は、妻のケアで日々仕事に精進できているという、言わば持ちつ持たれつの関係です。
それだけ、結婚生活が長ければ当然の話ですよね。
だからこそ、いざ離婚となると生活の自立は大きな問題でありデメリットでもあります。
また、いくら率婚が話題の現代でも突然の離婚に世間体を気にする人は多いのではないでしょうか。
さらに、メリットでミッドライフクライシスでの離婚決意は固い事をお話ししましたが、突発性が高く決意は固いものの計画性がなく行動を起こしてしまう人も多いのです。
その為、”何かを変える為には離婚がベストだ”と思い離婚したところで、自分の思ったような気持ちの変化がない場合も多く、新たな問題に直面した際、また環境を変えなくてはいけなくなるのが特徴です。
このように、ミッドライフクライシスである人は、その原因を外に向けがちですが、全ては自分の中にある事をきちんと理解して行動を起こさなければ、全てがデメリットとなる事も大いにあるのです。
さいごに
いかがでしたか。ミッドライフクライシスの症状は、人により違いますが何か大きな変化を求めたくなる事がよくわかりましたね。
しかし、心の変化にはまずカウンセリングを受けたり、ストレスを解消してみる事で、緩和されることがあるので一人で抱え込まずに周りを頼ってみる事も大切です。
その上で、離婚となる場合もあるかもしれませんが、そのデメリットも考え行動する事も必要だと言えるでしょう。